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高川山 976m 2008/04/06


山頂より大月市の秀麗富嶽十二景の一


コース&タイム;山頂以外無休憩快速ハイキング
高尾(7:26小淵沢行き)=8:24初狩駅8:30~登山口8:55~女坂9:15~男坂合流9:35~9:50山頂
山頂10:20~大月方面分岐10:30~林道10:45~古宿11:00~松葉11:10~11:25田野倉駅(11:33高尾行き)
歩行時間;2時間半、所要時間;3時間

2008年シーズン始めの足慣らしとして、低山登山の代表格【高川山】を選びました。当日はポカポカ陽気の好天気、山頂はハイカーで大賑わいでした。
評判通り、山頂は好展望でありました。有名な犬も健在で、山頂付近をウロウロしておりました。
私はヒザの具合が不安でしたが、途中休憩も取らずに快調に歩き続けることができ、下山の林道は走って下ってしまい、少々歩き足りない気さえする、久々の快速ハイクとなりました。
途中、ヒザは悲鳴をあげることなく済みましたが、翌日から数日間足の筋肉が悲鳴をあげておりました。やはり無理はできない歳となりました。
本コースでは物足りない健脚者には、下山ルートとして、南尾根経由羽根子山~大岩方面から初狩へ戻るコース、あるいはおむすび山経由で大月へ向かうバリュエーションルートがあるようで、これらを組み合わせると充実した山が楽しめそうです。


高川山はJR中央本線大月~初狩と富士急線大月~禾生(カセイ)間に囲まれた1000m足らずの低山ながら、山頂展望の素晴らしさとアクセスの良さから人気が高い山である。
初狩からの登りルートは限られるが、富士急沿線への下りルートは数多くあって、たとへ道に迷っても富士急線の各駅へ容易にたどり着けそうである。

初狩駅から線路沿いに少し戻りガードを潜って線路反対側へ渡り、登山口へと向かう。随所に設置された小さな標識がありがたい道しるべとなっている。この辺りから笹子にかけての山でよく見かける独特のマークが記された標識だ。地元山の会の手作りなのだろうか?
枯れた巨木が聳える寺の墓所を抜けて未舗装の林道となり、山道らしくなったものの相変わらず車が通れる道である。背後には滝子山が大きい。直に左の山腹へ取り付く登山道入り口を示す標識があった。
植林帯を緩やかに上る。同じ電車で初狩を降りた親子連れ、年配夫婦、二組の登山客がそれまで私の後ろに見え隠れしていたのだが、登山道に入り完全に見えなくなってしまった。
登山口から20分ほどで男坂・女坂の分岐に着いた。案外あっけない。
私はルート選択を迫られる場合、迷わず楽なルートを選ぶことに決めている。少々の時間差は問題にしない。男坂の方は出足からして見るからに急である。
女坂は山腹の右側を緩やかに巻く。道を境に山側は杉の植林で、谷側は自然林である。時折梢の間から鶴ケ鳥屋山(ツルガトヤヤマ)・本社ケ丸(ホンジャガマル)が覗く。道は大きく左にカーブし、やがて男坂と合流した。
年配夫婦連れの旦那と同時に到着した。奥方はまだ下方で、苦しそうに這い上がってくるのが見えた。彼らはここで休息するようなので、結局また差が開いてしまった。親子連れは大分遅れているようだ。男坂と女坂の時間差はその程度なのだろう。
合流点の少し上で進路は南に変わり尾根に乗る。やがて人の声が聞こえるとまもなく山頂である。歩き出して80分で難なく到着してしまった。

山頂はガレた広場で案外広い。既に5~6組、拾数名が休憩していた。山の主、老犬ビッキーも(ビッキーは2010年10月に永眠した)登山者の間を行ったり来たりしている。周囲の樹木は大方伐採されていて展望はすこぶる広い。
笹子の山々・三つ峠・御正体山をはじめとした奥道志の山々など、手が届きそうな位置である。
そして冠雪した大きな富士山!!
立派な方位山名盤があるので、山座同定には事欠かない。
年配夫婦は少し遅れて、親子連れはだいぶ遅れて私が下山の支度にかかる頃到着した。

下山コースは標識によると数コースあるようだが、計画通り禾生を示す標識に従った。緩やかな下り道で足元も良いので、自然とブレーキをかけない速足となる。 林道までアッケなく下ってしまった。手元の古い情報雑誌【るるぶ】には、そこは水場と記されていたが、沢は枯れていた。
林道に入り一段と傾斜がゆるむ。珍しく快調な私はジョギングで下る。
民家が現れると、そこは懐かしい里山である。散在する民家は皆裕福そうである。
行く手にリニア実験線の立派な橋梁が見えた。---ん、ハテ?禾生への分岐を見落としたようだ。地図で確認すると、戻るよりは田野倉駅へ向かう方が早そうである。私はジョギングを止めノンビリ歩きに切り替えた。
自宅付近は散り始めていたが、桂川の桜は未だ2~3分咲きだった。

2008 4月中旬 掲載

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