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石 老 山 702m  2017/1/11


コース&タイム;
相模湖病院裏、登山口駐車場9:00~9:15顕鏡寺9:20~9:50融合平展望台9:55~10:20石老山山頂
石老山10:45~11:35大明神展望台11:40~車道12:20~東海自然歩道~13:10駐車場へ戻る
所要時間;4時間10分、 歩行時間;3時間30分



石老山は相模湖の裏山で、登山道はお隣の高尾山を起点とする東海自然歩道の一部です。
バスでも車でもアクセスが良く手軽なわりには周回コースは変化に富み人気が高い山だが、高尾山のように混雑することはない。
私は少なくとも過去に2回以上登っているが登山記録を残していない20年以上も前のことで、時期やコース状況など記憶は定かでない。
新年早々厳しいコースは避けたい、遠出もしたくない、東丹沢のドロ道はイヤだ、そこで初山は久しぶりの石老山です。新年の足慣らしです。
筑波山白雲橋コースに似た巨岩奇岩を眺めながら、山頂まで汗をかくまでもなく到達。富士山も顔を出し、年初の出足快調なハイキング。
山頂でカップメンを食べて、周回コースの大明神展望台まで鼻歌気分かと思いきや、アップダウンを繰り返すいっぱしの縦走路、なまった体に疲労が徐々に蓄積します。
そして大明神展望台からの下りは足場の悪い谷筋のゴロタ石の急坂、これが結構長くシンドイ。
車道から再び東海自然歩道を辿って駐車地へ戻ったが、これが迷いやすく小さな標識を見落として行き詰まり、案外手間取ってしまった。バス道を戻った方が確実のようです。
結局いつも通りのB級登山となり、足慣らしなどと甘く見た自分が悪かったのでしょう。
残雪は山頂付近に少々。山頂から仰ぎ見る丹沢蛭ヶ岳は雪化粧、大菩薩方面の積雪は薄いようでした。



藁ぶき屋根ではない、岩屋根の顕鏡寺岩窟

自宅から相模原I.Cまで圏央道を利用し、国道412号線を石老山登山口で左折、赤い橋を渡って登山口へ。 無料駐車場は6~7台程度スペースがあり、相模湖病院の駐車場と同じ敷地を利用している。
登山道はこの駐車場の奥から始まり、顕鏡寺の歩行者用表参道ともなっている。

小さな社が鎮座する高さ9m、幅14mの「八方岩」、デカすぎてレンズに収まらない

顕鏡寺(ケンキョウジ)は真言宗の古刹。登山道とは別に車道が通じていて、境内入り口付近に数台駐車できそうである。
本堂などの建造物はさしたる規模ではないが、境内には荘厳な鐘楼と蛇木杉や大イチョウなどの古木・大木が聳え、 大岩下部の空間を岩窟とし虚空蔵菩薩が安置されていて、いかにもパワースポットの趣がある。
石老山は顕鏡寺の山号で、山域中腹には石老の名の通り古代地層の岩石が点在し、奇岩・巨岩それぞれに名前が付けられ、そのスケールの大きさに圧倒される。
顕鏡寺と巨岩群は石老山になくてはならない大切なアクセサリーである。

山頂は東西に細長くテーブル多数あり

新年のこととて本堂にお参りして山頂へ向かう。名物の巨岩が点在する急坂を登り、道は二手に分かれる。 ここで二手に分かれたパーティが合流点で同時に再会したので、どちらを選んでも大差ない。
融合平展望台からは相模湖越しに陣馬山・連行峰の山並みが大きい。ベンチがある休憩場所である。
この先は傾斜が緩み快適な山道、一旦少し下り登り返すと山頂に着いた。予定した時間である。
南西側の一部が切り開かれていて丹沢蛭ケ岳・大室山が大きい。 富士山は大室山と御正体山に挟まれて上半身を見せ、なかなかの眺望である
山頂では3組ほどが休憩中で、道中私と前後したグループがやや遅れて到着した。

山頂から、大室山と御正体山に挟まれた富士山。丹沢蛭ヶ岳の眺めも良い。

時間は早かったが山頂で腹ごしらえ。冷え込みが厳しい日でお湯を沸かしカレーヌードル。旨いですね。
山頂を後にして直に篠原の集落へ下る道が左に分岐する。そちらが東海自然歩道で、石砂山から丹沢主稜へと至る。
葉の落ちた梢から真っ白な南アルプスを垣間見る。
楽な下りの記憶は裏切られ、小さなアップダウンが連続するプチ縦走路、疲れを覚えたころ到着した大明神山は展望のない小さなピーク。 見事な展望台は何処へ? 
いぶかりながら先へ進むとありました、その先のピーク。大明神展望台550m。

大明神展望台から、中央に影信山。中央線沿線の山々が広い。

大明神展望台は狭い人工のデッキ、でも本コース随一の眺望、山頂より展望が開ける。
高尾山系から大菩薩へ至る中央線沿線の山々、道志・西丹沢、そして富士山。 都心部も。この日は確認できなかったがスカイツリーも視界に入るようだ。高尾山と比べても標高は低いが展望はこちらが勝る。
大明神展望台からは下る一方で、下山地鼠坂(ネンザカ)の山里は政令指定である相模原市内の集落とは思えないのどかさだった。

2017/1/16 掲載

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