HOME コース&タイム; 山北駅9:40~大野山登山口10:05~小学校10:30~古宿登山道分岐10:50~(山道)~11:50山頂 山頂12:30~林道交差点13:00~嵐車道合流13:20~酒匂川を人道橋で渡り~13:50谷我駅 所要時間;4時間10分(うち休憩30分) 大野山の上部は乳牛の県営育成牧場で草原が広がり、遠くからはハゲ山のように見えるので低山だが目立つ存在である。 駅から歩ける4~5時間の手ごろなハイキングコース、車道が山頂直下まで通じているので車で行くことも可能だが、ここは歩いてみたい。山頂は広く、好展望を得ることができる。 コース途上には標識・休憩ベンチ・トイレなどの施設が整えられていて、安心して歩くことができました。 大野山の育成牧場とは、県内の乳牛農家から委託された子牛の育成を行う牧場のことで、神奈川県唯一の施設である。県では広大な敷地の活用を図り、牛とのふれあい広場・ピクニック広場的に整備している。 ハイキングコースとしては、御殿場線山北駅から山頂へ登り谷我駅へ下るコースまたはその逆がメインコースで、展望は谷我駅へ下るコースが勝るが、谷我駅から山頂を目指す方が楽である。 この他に山頂付近から丹沢湖へ下るコースがあるが、やや健脚向きか。また高杉・市間の集落へ下ることも可能だが、その先の足に困るだろう。 大野山は今回が初めての私はオーソドックスに山北から登り谷我へ下るコースを選んだ。 前日に用意しておいたオヤツ【ソーセージ・白桃ゼリー・みかん】をザックに詰め込むのを忘れてしまった。山で食すのを楽しみにしていた品々である。ザックに残る食料品は韓国辛ラーメン(激辛カップメン)だけ。これだけでは辛いです。 その名の通りの辛ラーメンになっちゃいますね。 山北駅付近は店が多いものの開店前の時間、幸いなことに開いていた酒屋で菓子類とおむすびを手に入れることができた。 もし起点が谷我駅の場合だったなら駅の周囲にはなにもないです、こういう点からも山北駅起点がいいですね、そして酒屋は何時でも何処でもありがたいですね。 山北駅を起点とする場合、最大の欠点は行程の半分が舗装された車道歩きとなることです。経路は複雑だが標識が整備されていて、標識に従えば間違いない。 東名高速の下を抜け、山頂へ通じる車用の経路から右に分岐し、コンクリート舗装ながらも急勾配の細い林道に入り、どうやらハイキングコースらしくなってきた。 ところが直に集落、それも立派な住居、とても山里の寒村とは思えない、茶畑をさらに登るとまたまた立派な住居の集落が、もはや集落などとは云えない、高級住宅地が山の斜面を切り開いて形成されていたのだ。 広い庭で犬と戯れていた住人が私に挨拶してくれた。そして集落最上部へ、そこには尚驚いたことに小規模ながらもコンクリート造り・体育館もある立派な小学校が現れた。 舗装路とは云えハイキングコースを大分登り、民家さえ途切れた山の中腹にですよ! 旧共和小学校とあり不思議に思ったが、数年前に廃校となったようだった。 都市化が進んだ神奈川県にあっては辺境の地となる山北、そのさらなる山奥に小学校が設置されるほど子供たちがいたことが驚きだった。 抜群の環境に広い敷地、多少の不便など差し引いて余りある、という価値観を持つ人がいても当然ですね。 民家から遠ざかると紫煙が漂う窯があった。近年見かけなくなった炭焼き釜で、ちょうど火入れの最中だっった。窯の入口は粘土で蓋されていた。 やっと車道から逃れて山道に入った。車道歩きは既に1時間を超えていた。山のハイキングだもの、やっぱり山道がいいですね。 山頂稜線への詰めは丸太の階段が長い。稜線へ出ると丹沢脊梁の峰々が目に飛び込む。疲れを忘れ、来てよかったと思う瞬間である。 山頂一帯の視界は広い。丹沢山塊の主たる頭峰~塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸・大室山・菰釣山、そして道志の御正体山が一望。この日の富士山上部は雲の中だったが、裾野は広く三国山稜も近い。 南には箱根の山々が広がる。山頂一帯は牧草地で視界を遮る樹木がないのだ。 最高点723mは北西に少し移動した点にあり、大きな東屋・きれいなトイレの施設がある。 牛舎はやや下った地点にあり、乳牛と触れ合えるようで、お弁当を広げる場所は思いのまま、家族連れのピクニックも楽しそうな場所だった。 帰路は谷我へ下る。牧場の中の遊歩道、のんびりムードが漂う。酒匂川沿いの雄大な景色を眼下に気分爽快な道。こちらは山道が続く。こちらを往路に選ぶと傾斜が楽で時間も短い感じだが、斜面に視界を遮られて展望的には劣る。 また、帰路に延々と舗装の車道を下るのは気が進まない。 なお、御殿場線はスイカが利用できません。JR東日本各駅からスイカ利用で乗り継いでしまうと降りるときに面倒ですよ。乗車駅で目的地までキップを購入しましょう。 |