HOME コース&タイム;秦野8:18=神奈中バス=9:00ヤビツ峠9:00~10:05大山山頂1252m 10:20~11:10唐沢峠 唐沢峠11:20~12:30三峰山頂935m 12:40~物見峠分岐13:50~14:40煤ヶ谷15:04=神奈中バス=15:45本厚木 所要時間;5時間40分、歩行時間;5時間5分 今年の紅葉は、9月に上陸した台風の塩害によって、色づく前に枯れて落葉している木が多く、悪い。それでも大山の裏側(北側)に廻ると、そこそこ紅葉が見られていい雰囲気でした。 今回コースには一部(唐沢峠~三峰南端肩)区間がバリエーションルートで、また三峰山は1000m未満とは云えギザギザとした急峻な山容で、あなどることはできません。 今回は、掲示板に書き込み下さった酒ザムライ様に触発されその足跡を辿りましたが、アップダウンが多く、バスの時間を気にして急いだこともあって、大変疲れました。 小田急秦野発8時過ぎのヤビツ峠行きバス乗り場は金曜日にかかわらず長い行列ができていた。 私はギリギリの電車で着いたので列の最後尾へ廻った。小型のバスなのでとても乗りきれまい。3割方乗り残すと踏んだ私は増発便を確信した。 ギュウギュウ詰第一便が出て数分後の増発便に乗車した私は悠々と座ることが出来た。 しかも増発便はヤビツ峠直行の為に、途中停留所で乗り降りする第一便に追いつき、結局相前後してヤビツ峠に到着することとなった。 すいている第二便は降車もスムースで、私が先頭で登山道に入ってしまった。 お馴染みのイタツミ尾根、トップで出発した私は抜かれる一方。4~5人に先を越され、早くも降りてくる数人とすれ違い、自分の持ちタイム内の65分で山頂に着いた。 人気コースだけあって、先頃の台風による倒木は既に切断され除去されていた。 今日のスケジュ-ルは下山地煤ヶ谷のバス本数が少ないことから、帰路バス時刻に縛られている。 出足から僅かとは云え山頂到着時刻が予定より早まったことは、厳しい“三峰山”へ挑むにあたり余裕が生まれた。 | ||
大山山頂では工事用機材を吊ったヘリが頻繁に飛来し、その荷降ろし場所である奥社裏側展望広場は立ち入りが禁止されていた。荷を降ろしたヘリは反転してヤビツ方向へ飛び去る。
その際山頂直下東側の休憩地の一部上空にヘリのローターが被り、近くで見ていた私はその下に入ってしまい、ものすごい爆風でよろけ大あわてで逃げ出した。 頻繁に飛来するヘリの轟音と舞いあがる落ち葉や砂埃、私は早々に山頂を離れることにした。 | ||
観光登山で賑わう大山登山道だが、不動尻コースはいつも静かだ。とは云え、高圧ケーブル下までの下り道は抉れて大分荒れてきた。大山北斜面の広葉樹は程々に色づいていた。 ところで、一般登山道を辿って三峰へ取りつくには一旦不動尻まで降り、その後下った分だけ三峰登山道を登り返さなければならない。それは切ないことだし足の負担も大きい。 そこで今日は唐沢峠の上で登山道をはずれて直進し、尾根伝いに三峰山へ到達する算段である。 このルートは私の手持ちの丹沢登山地図には記されていないバリエーションルートである。 最も、手持ちの地図は宮ヶ瀬ダムが工事中とされている古いもので、最近の登山地図には赤の破線でルートが記されているようで、マニアには結構歩かれているのだろう。 私はマニアのつもりはないが、ショートカットの意味でこのルートを取った。 実際に歩いてみると、標識類は一切なく、踏み跡も落ち葉で消されがちで、一般登山道とは云い難い。唯一木に巻かれた白テープが頼りになった。 ルートは、ヤセ尾根~広い尾根~ヤセ尾根~広い尾根と繰り返し、距離は短いが三箇所のピークを越えていく。ヤセ尾根は切り立った区間があり、そこは既に三峰山の範疇と云える。 尾根がヤセた区間では方向を間違いようもないが、広い尾根では白テープを見失うと迷いそうな場所もあった。 また唐沢谷側に支尾根が派生し、ロープで立ち入りを遮ってはいたが、見逃しそちらへ引かれると危険で、緊張感を持って通過したい。方向さえ間違えなければ、通過に困難を伴う個所はなかった。 40分ほどで三峰南峰肩に出、本来の登山道と合流した。 三峰は丹沢山域に二ヶ所あり、区別するために此処を大山三峰と呼び、もう一ヶ所~丹沢山から宮ヶ瀬へ派生する尾根の三頭峰を丹沢三峰と呼んでいる。 丹沢三峰は丹沢登山コースの通過点として歩かれていて、登山目的となることは少ない。 一方、大山三峰は唐沢川と谷太郎(ヤタロウ)川に挟まれ、南北に細長く切り立っていて独立性が強く、天然アスレチックコースとして人気が高い。 また、辺室山から物見峠を越えて本峰に至るコース、谷太郎川林道を結んで三峰を一周するコース、本編大山と結ぶコースなどの応用コース取りができる。 私はこの山域は四度目だが、大山から結んで登るのは今回が初めてとなる。 三峰と云うが、実際には五ッ峰あり、唐沢峠から数えると八峰となりそうで、本コースはそのピークを全て越えることになる。 さて、合流した場所は山頂南峰の肩のような地点で、すぐ上から三峰核心部に入る。鎖場を経て最初のピークに達するがそこは前衛で、さらに登り返して南峰(山頂)935mである。 テーブルが一脚据えられているが山頂は狭く、展望もよくない。 山頂から一つ峰を越えて北峰、急降下してさらに一つピークを越し、ようやくなだらかな稜線となる。 この間、鎖場やハシゴが連続するが、いずれも新しく信頼が置けるもので、また足場や手掛かりが豊富で、特段の危険は感じないが、不慣れなハイカーにとってはスリルまんてん、面白い道だろう。 それより私は何度も繰り返される登り降りに辟易した。 この後、丹沢山波の景色が良い崩壊地を経て、煤ヶ谷まで長い長い下りが待っていた。 |