HOME 浜石岳は静岡市清水区に位置する地元では人気の山。低山ながら電車利用の場合は海抜10mから歩き始めるので、なかなか手強いです。車道が山頂直下まで通じ、時折車が追い越して行くのが気に障ります。 ですが山頂からは素晴らしい大展望。 眼前にド迫力の富士山、北側には冠雪した南アルプス高峰群が遠く連なり、南側には青々とした駿河湾、そして駿河湾を取り囲むように伊豆半島・富士・由比・清水・三保半島の街並み山並みが一望。 この展望が人気の所以でしょうか。 この日は登りは車道を途中から離れ野外センター経由の登山道を、下りは山頂直下から車道を辿りました。 なお、山頂から稜線通しに旧東海道の最大級難所の一つと謂われる景勝地【さった峠】へ向うルートが通じています。 ですが長丁場で、山頂を昼までには出発しないと、日が短い冬の季節は山中日没となりかねません、健脚向きのようです。 コース&タイム; 由比駅10:30~西山寺コース~登山道分岐点11:50~12:20野外センター12:30~13:10山頂 山頂13:30~車道を下る~15:00由比駅 所要時間;4時間30分(内休憩30分) 出発地の由比は東海道江戸から十六番目の宿場町、旧道は宿場町の面影が残っています。また、サクラエビの産地として有名であります。 歩き始めて直に線路を潜り漁港側に出ると漁協の直売所があるようですが、時間・体力の余裕がなく立ち寄ることができませんでした。 旧道から別れて国道を横断し新幹線を跨線橋で越え、農道を歩きます。みかん畑が広がるのどかな風景。 【みかんの花が 咲いている 思い出の道丘の道 はるかに見える青い海 お船がとおく かすんでる】 子供のころに歌った風景が満ち溢れておりました。 ハイキングコースはこの舗装された農道を行きます。農道はやがて一本道の林道となって、時に急坂を登って行きます。ここまで経路はけっこう複雑でしたが標識が導いてくれました。 目指す浜石岳は前方近くに見え隠れしておりますが、歩くにつれて遠ざかるような気がします。長い車道歩きに飽きたころ、登山道との分岐に着きました。 登山道は丸太の階段で始まり、やや荒れ気味です。水道(ミズミチ)となって掘り下げられた場所や表土が流された場所が多々見受けられます。人気の山の登山道はどこでもオーバーユースですね。 この道は野外センター経由で一旦西に向かい、山腹を大きく巻いて山頂に向かいます。通常は車道より登山道は近道となりますが、浜石岳の登山道はどうも車道よりも遠回りしているように感じられました。 野外センターは静岡市営の自然体験宿泊施設でロッジとテントサイトがあります。ベンチ・トイレや水道の施設、おまけに展望台もあって、格好の休憩場所です。 電波塔の脇を登り切ると山頂の一角です。軽いハイキング程度を想像していましたが、高低差700mはけっこう歩き応えがありました。 この日は旧紀元節の祭日で、山頂には5~6組、20人近いハイカーが休憩していました。広い山頂は草原状で休憩場所には事欠きません。 360度の大パノラマ、思い思い好みの方向に陣取っての昼食休憩に、登ってきた甲斐が余りあると云うものですね。 関東の山では富士山を眺めるには山頂の西側へ移動しますが、ここでは逆なんですね東側へ移動します。裾野の長い大きく端正な富士山。山頂直下富士山の左側に建つ電波塔が若干じゃまくさいですね。 富士山もさることながら、私は安倍奥の山々が気になります。以前から気になっておりました。麓の梅ヶ島温泉とのセットで。浜石岳は安倍奥の山々の絶好の展望台~山伏、八紘嶺、青笹山、そして十枚山。 特に十枚山は目立ちます、大きい山ですね、展望方位盤で初めて確認いたしました。 ウウム、行きたいなぁ!! |